【ヒプマイ感想】漫画「-Before the Battle- The Dirty Dawg」第3話:寂雷の意外すぎる過去! 先生推しの人、色んな意味で息してる?

2019-02-17ヒプノシスマイク

こんにちは。二週間ぶりの更新です。すと子です。

さあ、公式キャラ設定を壊しまくりな登場人物の意外な過去が次々と明らかにされていると話題の、「ヒプノシスマイク -Before the Battle- The Dirty Dawg」(講談社刊「少年マガジンエッジ」掲載)。その第3話を読んだので、感想を書いていきます!

 

「ヒプノシスマイク -Before the Battle- The Dirty Dawg」track 3・表紙
(「ヒプノシスマイク -Before the Battle- The Dirty Dawg」track-3・表紙。「少年マガジンエッジ」2019年3月号より)

 

過去の感想記事はこちら↓

1話:【ヒプマイ感想】公式の漫画版が「解釈違い」と話題らしいので、実際に読んでみた

2話:【ヒプマイ感想】漫画「-Before the Battle- The Dirty Dawg」第2話:一郎、笑ってよ……。左馬刻様はこの頃が一番幸福そうだな。

 

今回はほぼ寂雷回でした。寂雷の過去と、彼の通り名「ill-DOC」の由来。そして乱数との邂逅。

いやー、ちょっとこれ、今回の話はちょっと、もう……(混乱)

このキャラ改変は許されるのか?ってくらい、ビックリしました。ヒプマイのプロジェクト始動からすでに1年半が経過した今になって、キャラ解釈を根底から覆してくるレベルの設定を出してくんの? ひどい(笑)

 

前回までのあらすじ

《言の葉党》のクーデターにより男性主導の政府が転覆。H歴に突入し、あらゆる武器の廃棄と製造禁止が決定された日本(第一話)。

女性が政権を握った後の日本は、女性が政治を行う「中王区」と「それ以外」に区分され、男性たちは支給された特殊なマイク・ヒプノシスマイクを使って「それ以外」の領土を奪い合っていた。

イケブクロ・ディビジョンを支配しているのは、紫藤百舌九が率いる「天国ヘノ階段」と、左馬刻と白膠木簓が率いる「Mad Comic Dialogue(マッド・コミック・ダイアログ)」。不戦協定を結んでいた両者だったが、紫藤の命令を受けた一郎と波羅夷空却が左馬刻らの領土に侵犯したことで、その均衡が崩れた(第二話)。

一方、乱数が一郎と左馬刻以外に「対象者」として目をつけているもう一人の人物・寂雷は、紛争の絶えない外国の野戦病院にて、負傷者の治療に励んでいた――。

 

寂雷先生は元「殺し屋」だった(!?)

「ウェイブ 技」でググってしまった

某国・野戦病棟にて。診療の合間に一息ついていた寂雷と彼の助手・よつつじ。しかしその時、病院が反乱軍により占拠され、医師や職員たちは全員、武装した軍人によって人質にされます。

※彼らはおそらく「某国」政府(女性主体)に対する反乱軍(紛争を起こしている者たち)であり、《言の葉党》政権に対して反乱を起こしているわけではない。

そして「人を殺せるならどんな現場も請け負うサイコキラーと呼ばれた男」・ゴルディーニ少佐が登場。1話限りの出番臭をプンプン感じさせるモブ悪人面で、ヤバげなことを言いながら人質に銃を向けてきます。

 

そんな中、寂雷はゴルディーニに「患者の診察に行かせてほしい。患者の命に何かあっては、たとえ革命が成功したとしても、貴方たちはバッシングを受けることになるだろう」と提案・交渉。複数の軍人に囲まれながら診察へ。

途中までは診察を続けていた寂雷ですが、一人の軍人の隙をつき、相手の胸に「トッ」と掌を当てます。すると相手は気絶。同じ要領で、他の軍人たちを次々と気絶させていきます。

マジで「トッ」と触れるだけですよ。強すぎ。かつ洗練されすぎ。

 

寂雷曰く、

人間のほとんどは水分でできています
その水分に波紋を与えることで気絶させました
ウェイブと呼ばれる特殊な技です

※「ヒプノシスマイク -Before the Battle- The Dirty Dawg」track-3より引用

思わず「ウェイブ 技」でググったわ(笑)

何も出てこなかったけど。架空の技なのかな?

とにかく、寂雷の意外すぎる側面にビックリです。自分につけられた軍人たちを倒した後の、寂雷の冷徹そうな表情を見る限り、ヤクザの左馬刻よりも場慣れしていて、戦闘能力も高そう。

 

寂雷無双。だがヒプノシスマイクの威力には勝てず……

寂雷が軍人を倒しまくっているという報告により、ゴルディーニは寂雷の射殺命令を下し、かつ院内放送を使って寂雷を脅します。戻って来なければ人質を順に殺していく、と。

私が人質だったら、寂雷を恨むわ(笑)何勝手なことしてくれてんのって。

ソッコーで戻ってくる寂雷。そして繰り出すウェイブで、人質を囲む軍人を一瞬で無力化させます。

 

寂雷無双
(寂雷無双。「ヒプノシスマイク -Before the Battle- The Dirty Dawg」track-3より)

 

しかしここでゴルディーニがヒプノシスマイクを取り出してリリックをかましてきます。これには寂雷も膝をつかされ、彼は自分の命と引き換えに、人質全員の解放を要求。その要求を呑まないのなら、自分はハサミの刃で自らの鼓膜を破ってマイクからの攻撃を無効化し、力が尽きるまで軍人を殺しまくる、と。

これヤバい奴や。自分の鼓膜を突き破るって、寂雷なら本当にできそうで怖い。

さすがの「サイコキラー」・ゴルディーニも、寂雷の覚悟と気迫に戦慄します。

そこで乱数が登場! 「寂雷って一体何者!?」という、ゴルディーニと読者の疑問に、分かりやすく答えてくれました。

 

MCネーム「ill-DOC」の意味

  • 紛争地帯にいかにして入国したのか
  • 反乱軍が占領中の病院に、そう易々と入れるのか

これらの問題は恐らくヒプノシスマイクを使って解決したのでしょう(雑)。とにかく乱数ちゃんが登場し、神宮寺寂雷の正体について端的にまとめてくれました!

神宮寺 寂雷
……彼にかかった患者は高確率で病気が治る
さらに人体の全てを知り尽くした彼は“殺し屋”としても天才的
彼に狙われた獲物は100%殺害された
そんな彼についた名は――…“ill-DOC”

※「ヒプノシスマイク -Before the Battle- The Dirty Dawg」track-3より引用

ど、どっひゃー!

ぶっこんで来たよ、公式……。

よりによって菩薩のごとき先生が、元「殺し屋」だったとは。「100%殺害された」ってことは、当然何人も人を殺めた経験があるってことだよね。

先生のMCネーム「ill-DOC」って、殺し屋時代の通り名だったんかい。てっきり「ill」はスラング的な意味で解釈していたけど(参考:illとsickの違いは? ヒップホップ音楽に出るスラングの使い方も紹介)、もとは正規の意味の「邪悪な、不吉な」の方だったのか。

 

もっとも、乱数曰く「10年前に失踪してからは医者一本でやってた」ようですが。今H歴に突入して1年が過ぎたから、寂雷は34歳。10年前っていうと、24歳。現役で医学部(6年制)に合格してストレート卒業したと仮定すると、卒業時点で24歳。

つまりは医学生時代に「殺し屋」として暗躍し、大学卒業と同時に足を洗ってから臨床の道に進んだ、ということ 「DOC」=doctorで、その「DOC」が殺し屋時代の通り名に含まれているということは、殺しと医療を並行してやってたんだろうし。しかし、2年間の初期臨床研修はどうしたのだろうか。

 

治癒も、衢を育てたのも、全ては贖罪のため?

今回の表紙のコピーが「握った刃 背負ったカルマ 傷ついた弱者 癒すのが使命だ」とあることから、「背負った業」=過去の殺人の罪をあがなうために、寂雷は患者の治療に身を捧げているのだと思います。

身寄りのない衢を育てたのも、贖罪のためかなーと思います。非常にありきたりなパターンですが、かつて寂雷が殺めた人間の子供が衢、とかだったら面白そうだな。

今月発売されるシンジュク優勝記念CD収録の「Me Against The World」で、中王区に波羅夷空却と白膠木簓、そして寂雷の関係者(名前は明かされていない)がいたと寂雷が言っていたので、自分の親を殺したのが実は寂雷だと知った衢が、中王区に唆されて寂雷と敵対する側に回った、とかだったら滾ります。

 

「Me Against The World」

 

寂雷と乱数の邂逅

乱数が寂雷にラップを教えた!

これも衝撃的でした! H歴3年では犬猿の仲になってしまった二人ですが、元チームメイトというだけではなく、まさかの師弟関係にあったとは。

それにしても、乱数ちゃんぴょんぴょん跳ねてて可愛いなぁ~。この子は可愛さと闇の振り幅がでかすぎて、精神構造が心配になるレベル(笑)

いきなり登場して寂雷の正体を暴いた乱数は、寂雷がヒプノシスマイクの威力に苦戦している中で、自らのマイクを使ってあっという間に軍人を無力化させます。そしてマイク所有者であるゴルディーニとラップバトル!

しかし実力差がありすぎて、勝負にならず。やはり早い段階からヒプノシスマイクを手に入れ、スキルを磨いていた乱数は強いですね~。もともとの素質の違いもあるかもしれませんが。

 

マイクの威力と乱数の実力を実感した寂雷は、乱数に礼を述べた後、「私にラップを教えてくれないか?」とお願いします。そして、乱数は寂雷の両手を握って、それを快諾。この二人が後に犬猿の仲になるなんて、悲しいな……。

にしても、独歩と一二三に向かって「君らも男ならラップできるだろう?」とのたまった先生のラップ歴が意外に浅くて笑った。

 

反乱軍に病院を占領させたのは乱数だった?

乱数は寂雷に目を付けていたから、これは十分有り得るかなーと思います。

一郎や左馬刻と違って、ヒプノシスマイクをまだ手にしていない寂雷にマイクを使わせるようにするためには、マイクの威力を思い知らせる必要があった。武器による暴力に対抗できる、唯一の手段として。

だから、病院の情報を横流しするとか反乱軍を焚きつけるとかして、マイク所有者を雇った反乱軍に病院を占領させた。

全ては乱数(と無花果)の思惑だったんじゃないかと思います。

 

多すぎる疑問点

なんかもう情報量が多すぎて、反射的にさまざまな疑問点が浮かび上がってきましたが、5つに絞って書きます。

 

疑問点①:《言の葉党》のイデオロギーが、世界全体に波及している?

《言の葉党》のクーデターから1年が経った後の状況ですが、衢曰く、

  • 紛争自体が減少している→負傷者の数も減少している
  • 男の方が税金が高い、男が入れない場所がたくさんできるなど、男にとっては生きづらい世の中になっている

とのこと。

問題は、なんで寂雷や衢のいる「某国」までもが、日本と同じ変化を辿っているのか、ということです。クーデターが起きて、あらゆる武器の廃棄・製造禁止を謳うH法案が成立したのは、あくまで日本における話だったはず。

しかし、ゴルディーニが乱数に向かって「女どもの犬」と言っていることから、「某国」も日本と同じく女性が政権を奪取し、女尊男卑の世界を築いていることが分かります。

武力による戦争を根絶し、女性が政治のイニシアチブを握るという《言の葉党》のイデオロギーが、他国にまで波及している。たった1年ぽっちで。早すぎないか?

それとも、イデオロギーを同じくした世界の女性たちによる、同時多発的なクーデターだったのでしょうか。

……作者が日本と諸外国をごっちゃにしてストーリーを作っている、という可能性は考えたくないですね。「某国」の意味がなくなるので。

 

疑問点②:他国の反乱軍がヒプノシスマイクを持ってるのはなんで?

これは、前述したように「世界の女性たちによる、同時多発的なクーデター」が起こっていたのだとしたら、答えが出ます。

他国の女性主体の政府も、ヒプノシスマイクを使ったクーデターの賜物。そして日本と同様に、領土争いのために男たち(希望者)に対してヒプノシスマイクが支給され、マイク所有者が生まれた。

そして寂雷たちのいる「某国」では、日本で起きていない「ヒプノシスマイクを使った男たちによる反乱」が起こっているわけですね。そうそう、それが当たり前なんだよ。

 

疑問点③:ゴルディーニ少佐が日本語でラップしている?

こういう、日本以外の国が出てくる作品で必ずぶち当たる壁。それは、言語の問題です。

「母国語が違う者同士なのに、なんでこいつら意思疎通できてんの?」っていう。

今回もそうです。ゴルディーニ少佐が寂雷を倒すために繰り広げたリリックは、見事に日本語でした。

しかし、これは日本語で書かれているけど実は「某国」の言葉なのかもしれません。「某国」で働く寂雷は当然その言語を理解しているでしょうから、言葉が通じる寂雷には、日本語以外のラップも有効だった。

「じゃあその後の乱数とのラップバトルは?」という疑問が出てきますが、これも「某国」の言葉でラップの応酬が行われたのだと思います。じゃないと説明がつかない。

言葉の意味が理解できない相手に対してマイクが威力を持つ、という設定には無理があるし。あれ、ということは、守りにおいては赤ん坊が最強……?

まぁゴルディーニがわざわざ日本語のお勉強をして乗り込んできてくれた、という説も考えられますけど。

 

疑問点④:元「殺し屋」があんなに露出激しくていいのか?

身近に殺し屋がいないのでよく分からないですけど、殺し屋って正体がばれたらヤバくないですか? 恨みもたくさん買ってるだろうし、色んな世界の利害関係にも絡んでいるだろうし。

なのに、殺し屋時代の通り名をそのままMCネームにして、組んでいたチームは伝説化し、その後ラップバトルに出て優勝までしちゃうって。この後の寂雷の身が心配なんですけど。

それとも、通り名をそのまま使って露出の機会を増やすことで、復讐されようとしているのでしょうか? 寂雷がそんな自滅的な贖罪の手段を選ぶとは思えませんが。

 

疑問点⑤:元「殺し屋」が許せないレベルの、乱数の過去の所業って何?

これは多分、誰もが抱いた疑問だと思います(笑)よっぽどの悪行でないと、筋が通らない気がする。

たとえば、前述したとおり「反乱軍に病院を占領させたのは乱数だった」として、それを寂雷が知ってしまい、怒っている、とかでしょうか。自分の思惑通りに事を進めるために、結果的に無関係の人間が死ぬような事態を作り上げた。それなら、「人道にもとる行為」という、乱数の所業についての寂雷の説明にも納得ができます。

あるいは、非常に個人的なこと? 例えば、衢の親を寂雷が殺していたとするなら、彼にその事実を教えたのが中王区の犬・乱数だった、とか。うーん、しかしこれは弱い気がするなぁ。

他にはもう、乱数が核爆弾のスイッチを押したとかしか思いつかない(笑)

 

にしても、乱数は寂雷に過去のことをぐちぐち言われているのに(「人の過去のことを何度も持ち出すんじゃねえ」 ※「Battle Battle Battle」より)、寂雷の殺し屋時代については一言も言及しないあたり、優しさを感じますね。

 

感想まとめ

いやー、恐らく菩薩のような今の寂雷と過去の寂雷との間にギャップを作りたくて、あるいは寂雷の使命感の理由を作りたくて、元「殺し屋」設定にしたのでしょうが、やりすぎでは?笑

普通に「昔ちょっと荒れてた」とかで良かったんじゃ……。

あと、ヒプマイで人が死ぬところは見たくなかったなぁ。マイクによる死ではなく、銃殺だけどさ。

次回は一郎と左馬刻のお話ですかね? 彼らの出会いが楽しみなので、そちらに期待します!

アプリで無料で読めるので、おすすめですよ~。

Palcy (パルシィ) – 講談社とピクシブ発の新しいマンガアプリ

すと子