【ヒプマイ感想】漫画「side B.B & M.T.C」第5話:二郎と三郎に足りないもの。早くもバスブロに危機!
こんにちは。アラサー名乗ってますが先日ついに30代に突入しました。これからもよろしくお願いします。すと子です。
ブログ更新、サボってました、約5ヶ月も……。が、新ディビ発表とPV公開によりヒプマイ熱が再燃!
コミカライズの方の続きも読み始めたので、「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side B.B & M.T.C」(毎月26日発売の講談社刊「月刊少年シリウス」掲載)第5話の感想、つらつらっと書いていきます。

前回の感想記事はこちら↓
【ヒプマイ感想】漫画「side B.B & M.T.C」第4話:理鶯の塩の振り方wwバトルって予選があったのね。
過去のヒプマイ感想記事はこちらからどうぞ↓
ヒプノシスマイク感想記事一覧
前回まででバスブロ、M.T.C共にドラマ・トラック①②(チーム結成&小噺)を消化。物語はいよいよオリジナル・パートに突入しましたね。
今回はブクロ三兄弟――特に、二郎と三郎の関係性のお話です。チームワークが不可欠となる(らしい)ラップバトルにおいて、相変わらず喧嘩の絶えない彼らに、思わぬ危機が訪れます。
前回までのあらすじ
H歴3年。女性中心の政権が誕生し、武力による戦争が根絶された世界。男たちは相手の精神に直接干渉するヒプノシスマイクを使って、限られた領土をめぐり争っていた。
伝説のチーム「The Dirty Dawg」のメンバーだった山田一郎は、来たるディビジョンバトルに向けて、弟の二郎、三郎と共に「Buster Bros!!!」を結成。
一方、一郎と同じく元TDDのメンバーであり、現在彼とは犬猿の仲にある碧棺左馬刻は、警察官の入間銃兎、元軍人の毒島メイソン理鶯と共に「MAD TRIGGER CREW」を結成する。
普段から喧嘩ばかりの弟たちに手を焼く一郎は、三郎の趣味であるボードゲームを通して、彼らに共闘の意識を持たせようと試みる。左馬刻と銃兎は、知り合って間もない理鶯と同じ釜の飯を食うことで、親睦(?)を深め合うことに成功。バトルの予選本番を前に、両チームの士気は十二分に高まっているのだが――。
山田家はほんと、小ネタが可愛いよね
前回でも書きましたけど(笑)
本番を翌日に迎え、《言の葉党》党首・東方天乙統女によるディビジョンバトルの予選開催宣言を自宅のTVで眺めている三兄弟。この時の二郎が抱えているクッション、これセクシー大根抱き枕ですよね!

足引っ張んなよ、と煽ってくる三郎に対して「メンタルが弱えーんだから、泣かないようにぬいぐるみでも抱っこして参加したらどうだ」と煽り返す二郎。発想が可愛くないですか? 自分がぬいぐるみ抱っこしてるから、そんなこと言っちゃうんでしょ? え、17歳ってこんな可愛かったっけ?
前回着ていたメンダコパーカーと言い、ちょっとヒネッたキャラものが好きなのかな。
家具の上に謎のフィギュアやらプラモやらが並んでいるのも、生活感あっていいですね。こっちは一郎の趣味が色濃いかな?
左馬刻との対戦を叶えるために、二郎・三郎の今後の成長について、一郎がひとり考えをめぐらしていますが。読んでる方は、思わず小ネタに目がいっちゃいますね(笑)
コミカライズは押韻の部分がわかりやすくて良い
さて、イケブクロ・ディビジョンにおける予選第一回戦の当日。
元TDDの山田一郎が率いるチームとあって、人気ダントツの Buster Bros!!!。優勝最有力候補の登場に聴衆はザワつき、対戦相手は身構えます。そしてバトルが開始され、長兄の手間は取らせないと言わんばかりに、勇んでラップを繰り出す三郎、二郎。
……が、相手には全く効きません。
すかさず一郎が攻撃に入ります。紙数の都合かもしれませんが、短いバースで相手は撃沈。

前から思ってたんですけど、コミカライズだとラップの部分がかっこいいですね。フォントが凝っていて、押韻の部分が分かりやすい。「スライム」「ライム」「皆無」ってね。それに、アクセント部分の字のサイズも大きくなっていて、読んでる側の脳内でテンポ良くラップを再現できる仕様になってる。
画の部分ではヒプノシススピーカーが迫力を醸してくれているし、紙面ならではの楽しみがあります。
ラップバトルにおけるチームワークとは?
さて、決してスキルが低いわけではない二郎と三郎のラップが通用しなかった理由。
それは、二郎曰く、三郎が出しゃばったせいで自分のリリックがかき消されたから。三郎曰く、二郎のせいで自分のラップがワンテンポ遅れたから。
つまり、まーっっったく連携が取れていないことが原因でした。ラップが相手に届く前に、チーム内で互いが互いの邪魔をしてしまったわけです。
さらにバトル後もなお、反省することもなく互いのせいにしては口論を続ける弟たちに、一郎が「めっ」だよ??――なんてカワイイもんじゃなく、ブチギレます。二人を睨みつけながら、「こんなことが続くようじゃ、このチームを解散することも考えなきゃならねえ」と。
ここで思ったんですけど、ラップバトルにおけるチームワークって具体的に何なんでしょうか?
前回までは、「チームなんだからチームワーク重要だよね、うんうん!」と深く考えずに読んでたんですが。。よくよく考えてみたら、「WAR WAR WAR」や「BATTLE BATTLE BATTLE」、「DEATH RESPECT」は基本1対1のリリックの応酬だし、その応酬後のCメロ?とサビ以外は、むしろ個人戦の色合いの方が強い印象だったな、と。
「相手をぶっ倒す」という目的を共有する、というのはもちろん大前提なんですが。
ラップに全く詳しくないので分からないですが、今回の二郎・三郎のミスは、チームワーク以前の問題(ラップの入り方とか、入る順番についての事前の打ち合わせとか)だと思いました。一郎が求める「連携」、チームワークって、どういうことなんだろ? 単に「味方内で揉めるな、合わせろ」ぐらいの意味だろうか。
割とうっかり屋さんな神童
一郎にガチで叱られてションボリする二郎と三郎の所に、魔の手が忍び寄ってきます。
制服を着た女性二人組。中王区の人間だと名乗る彼女らは、二郎と三郎のマイクの出力が落ちているようだから、修理に出すために預からせてもらう、と言ってきます。
非常に怪しいですね~。けど預けちゃうんですよね~。
読者の予想を裏切らず、マイクを預けた相手は中王区の人間ではなくて、実は決勝でぶつかるバスブロを脅威に感じる対戦相手が差し向けた手先でした。練習のためにマイクを返してほしい、と中王区に電話した三郎は全てを悟り、青ざめた顔で二郎に事実を告げます。

弱冠12歳で数学オリンピックで優勝し、現在は総資産額16億円以上の天才トレーダーであり、国防総省のサイトを僅か3時間程度でハッキングしてみせる凄腕ハッカーである神童・山田三郎が、こんな見え透いた罠に引っかかる???
……読んだ直後はそう思ったんですけど、それだけ一郎からの叱責がこたえたのかなぁ、と思い直しました。自分の実力ではバトルで一郎の足を引っ張るかもしれないという不安が、せめてヒプノシスマイクを万全の状態にしておきたいという「隙」を作ったのかもしれないし。
それに、三郎が年相応の詰めの甘さを持つのって、思えば今に始まったことじゃないですよね。第1話では、乱数からの依頼を完遂して一郎に認めてもらうために、「作家・夢野幻太郎の関係者」に直に会って個人情報の裏付けを取ったつもりでいて、実はその関係者なる人物は、中王区と繋がりがある天谷奴だった……、というまさかの展開もありましたし。
「尊敬する一兄」が絡むと、一兄に認められたい、あるいは足を引っ張りたくないという気持ちが先行してしまうんですかね。かわいいね!
それにしても、弟二人が一郎に認めてもらおうと必死なのに対して、一郎の意識の大部分は左馬刻との対戦に向けられていて、その一方通行感がちょっと切ないですね。
このへんの気持ちのベクトルの違いが、バトル後のドラマ・トラックで一郎が言っていた、「俺は左馬刻を意識しすぎていた」(うろ覚え)という反省に繋がるんだと思います。
感想まとめ
次回:二郎と協力してマイクを取り戻す→その過程で共闘意識が高くなり、結果チームワーク向上、の流れは容易に想像つきますが(というかマジでマイク取り返さないとバトルできないし)、二人が協力する展開は楽しみですね。
あと、一郎が弟たちにブチギレる顔を見て思ったんですけど、この作画担当の方は少年漫画を得意とするのかな……? 男らしい表情の迫力とか、ラップバトルのシーンがうまいなーと思ったので(何様目線だ)。。
すと子
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