【ヒプマイ感想】漫画「side F.P & M」第11話:飴村乱数の正体と目的が判明。無花果の下す非情な命令に、どう動くのか……?

ヒプノシスマイク

こんにちは。「安物買いの銭失い」が貧乏に拍車をかけるという事実を、日々噛みしめながら生きてます。すと子です。

ちょっと……放置してた「月刊コミックZERO-SUM」(一迅社刊)をまとめて読んでたら……重大事実が発覚しまくりじゃないですか……。特に「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M」第11話

「みんなのアイドル乱数の番だ♪」を聴いた時点で、果たして誰がこの展開を想像していただろうか。中王区、残酷すぎるだろ。

 

「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M」hook-11・表紙
(「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M」hook-11・表紙。「月刊コミックZERO-SUM」2019年12月号より)

 

過去の感想記事はこちら
ヒプノシスマイク感想記事一覧

 

見てくださいよ、この独りぼっちの乱数ちゃんの姿。「tell me」って。つらいわ。

こんな苦しみを、TDDやポッセの面々に言えず、明るく振る舞いながら、ずっと隠してたの? 胸が痛む。。

 

前回までのあらすじ

H歴3年。第一回ディビジョン・ラップバトルに向けて、元 The Dirty Dawg のメンバーであり今は犬猿の仲にある飴村乱数神宮寺寂雷は、それぞれのチーム「Fling Posse」「麻天狼」を結成し、予選トーナメントを勝ち進んでいた。

シブヤ・ディビジョン、シンジュク・ディビジョン代表として本選進出を決めた両チームは、山田一郎率いる「Buster Bros!!!」、碧棺左馬刻率いる「MAD TRIGGER CREW」と共に、本選会場となる中王区の壁内への立ち入りを許される。そこで因縁の仲にある四人が対面してしまい、乱数と寂雷は本選に先んじて激闘を繰り広げようとした。が、そこにヒプノシス・キャンセラー勘解由小路無花果が登場し、勝負の決着は本番へと持ち越される。

その後、乱数が中王区の指示に逆らって個人の感情を優先するような行動に走ったことを咎めながらも、各代表チームの動向を彼に尋ねる無花果。二人が密談を交わしているのも知らず、「Fling Posse」の夢野幻太郎有栖川帝統は、「麻天狼」の伊弉冉一二三観音坂独歩に、壁内で偶然遭遇する。彼らも彼らで、互いに譲れない信念をぶつけ合いながらも、翌日のバトルへの士気を高めていった。

 

「飴村乱数」はやはり「作り物」だった

はい、もう今回はこれがひたすら衝撃的でしたね。

 

真正ヒプノシスマイクと、「飴村乱数」の最後の任務

両チームはそれぞれの朝を迎え、とうとうコロシアムに集結。東方天乙統女の開会宣言を受けて、まずは第一試合、Buster Bros!!!対MAD TRIGGER CREW の対決が始まります。

その間、ポッセと麻天狼は観覧席へ。すると、乱数に無花果からの呼び出しが。どうも、電話で済ませられる用件ではないらしい。

無花果は、乱数にマイクを手渡します。それは真正ヒプノシスマイク。そして、非情な命令を下します。

 

神宮寺寂雷にマインドハックを施して
中王区の傀儡にしろ

※「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M」hook-11より

 

ショックを受ける乱数・「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M」hook-11
(衝撃を受ける乱数。「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M」hook-11より)

 

乱数ちゃんがショックを受けるのも当たり前です。

無花果曰く、そもそもヒプノシスマイクとは、その名の通り催眠(=ヒプノシス)をかけるために開発されたもの。本来の力は、精神干渉など生やさしいものではない。対象者に催眠を施してその精神を操るという、マイクの本領を発揮できるのが「真正ヒプノシスマイク」

 

しかし出力が強すぎ お前のような作り物にしか扱えない

※「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M」hook-11より(太字は傍点)

 

そう、作り物――人間でない乱数になら、真正ヒプノシスマイクは使える。彼ならマインドハック(=完全な催眠)が可能。

けどその代償は、(明言されていないけど)恐らく飴村乱数の死。

 

それがお前の最後の任務だ
我々としては貴様の有用性は理解しているつもりだ
しかしそれよりも神宮寺寂雷の有用性を優先することにした

※「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M」hook-11より

 

いや、つらいわ。無花果さん、こんな冷たい言い方しなくても良くない? あえてなの? どうせいつかは切り捨てる駒だから、最初から情けなどかけてやらないのがせめてもの情け的なアレなの?

 

てか、やっぱり乱数ちゃんは MADE IN 中王区だったんかーい。過去に「飴村乱数=クローン説」の記事を書いて、中王区に住む女性たちにとって大変都合の良い「男」を開発するために「飴村乱数」は作られたんだ! とか考えたりしてたけど、それさえ希望的観測でしたね。

中王区にとって、「飴村乱数」という存在自体、選ばれし「人間」にマインドハックをかけるための手段以外の、何物でもなかった。最初から「人間じゃない作り物」に用はなかった。

 

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ドラマ・トラック「Me Against The World」で、乱数が「あの女、いつか殺してやる。いや、あの女だけじゃない、人間ども全員を……!」と高笑いしてたのも、今では納得できますわ。

明確に、神宮寺寂雷>飴村乱数と、命の価値を決めつけられたわけですからね。これ、乱数が寂雷を嫌う理由、中王区にも責任があるでしょ。

 

無花果と別れた後、廊下で寂雷と出くわすわけですが。そこで、いつも通りの愛くるしさと小憎らしさで寂雷を挑発する乱数ちゃんの、なんと健気なことよ。もう中王区から逃げなよ。マインドハックなんて、乱数はしたくないし興味もないと思います(多分)。人間に催眠をかけたって、面白い世界は作れないですからね。

 

バトルの真の目的は、「真正ヒプノシスマイク」を使える人間の男を探し出すこと?

順番が前後しますが、今回は乙統女と無花果の会話から始まります。会話内容は、

  • 元TDDに匹敵するレベルの男たちを、監察局が選び抜き、今回のバトルを特別に観覧させていること(恐らく、簓、空却、獄のこと?)
  • 今回のバトルで「例のマイクを使いこなせる男」がいたら、という仮定
  • それには、神宮寺寂雷のラップアビリティーがキーとなる

「例のマイク」とは、真正ヒプノシスマイクだと思います。

 

普通のヒプノシスマイクと真正ヒプノシスマイク
(上・普通のヒプノシスマイク。「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M」hook-2より/下・真正ヒプノシスマイク。マイク部分の形が違いますね。同作hook-11より)

 

つまり、真正ヒプノシスマイクを使いこなせる男として、乙統女と無花果は神宮寺寂雷に狙いを定めているわけですね。

現時点では「作り物」の飴村乱数にしか扱えない真正ヒプノシスマイクを、使いこなせるほどのラップアビリティーを秘めている人間の男。その稀少な人物を中王区の傀儡(言いなり)にするために、まずは飴村乱数から神宮寺寂雷へとマインドハックを施させる必要がある。

 

彼〔注:神宮寺寂雷〕のラップアビリティーは 我々の計画を大きく進める可能性がありますからね

※「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M」hook-11より

 

マインドハック(=完全な催眠)を施されて中王区の言いなりになった寂雷は、真正ヒプノシスマイクを用いることで、中王区にとって都合の良い催眠を、国民に対してかけることができる。

という切り札が、恐らく乙統女の言う「我々の計画」を進めるのに必要なんだろうな、と思います。

そう考えたら、乱数は完全に捨て石ですね(涙)中王区が求める真正ヒプノシスマイクの使い手って、乱数じゃ駄目なんだろうか。つーか中王区内で良い人材を見繕えばいいのに! 使用にY染色体が必要、といった条件でもあるんだろうか。

 

要は、中王区は真正ヒプノシスマイクの使い手になり得る男を探しているわけですよね。そのために、乱数を使って山田一郎、碧棺左馬刻、神宮寺寂雷に目星をつけ、The Dirty Dawg を結成させ、わざわざ解散させて各ディビジョンに散らせて新チームを作らせ、さらには白膠木簓と波羅夷空却も……と、次々と「使い手候補」を増やしていった。

ディビジョン・ラップバトルも、使い手を見定める好機のひとつ。

え、乱数ちゃん、この三年間でめちゃくちゃ働いてるじゃん……。何度出張したと思ってんだよ……。それをこんな形で切り捨てようとするなんて、ひどくないか?

 

別の可能性もある?

上記は全て、乙統女の言う「例のマイク」が真正ヒプノシスマイクであることを前提に、話を進めていますが。

真正ヒプノシスマイクでない可能性も、なきにしもあらずかな、とも思います。

その場合、まずは乱数に真正ヒプノシスマイクを使わせて寂雷にマインドハックをかけ、中王区の傀儡にする→寂雷に使わせたい別のマイクを彼に使わせる、という魂胆なんでしょうね。別のマイクの性能は、さっぱり見当がつきませんが。

 

寂雷は中王区の魂胆を知っているから、乱数を嫌うのか?

さて、勝手に狙いを定められている寂雷の方はというと、彼はマインドハック云々を知っているのでしょうか?

ここからは完全に予想ですが、寂雷は中王区の魂胆を知っているんだと思います。

そもそも、以前からずっと謎でした。殺し屋と医師という、人の生命に関して対極にある職業のいずれも経験した寂雷が、受け入れることができないほどのことを、乱数はした。それって何?

 

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寂雷の助手・衢くんを殺したのかな……とか、色々考えてましたが。

「他人の精神を操作する」という真正ヒプノシスマイクの性能と、それを利用しようとしている中王区の考え方自体が許せないのかな、と思います。マインドハックの対象が、自分であっても、他の人間であっても。だから、その中王区の考えに従って乙統女たちの計画進行に協力している乱数のことも、同時に許すことができない。ていうか不可解。

 

私は歪な人間の在り方自体は嫌いではない…
そのような人間に周りが振り回され 結果どのような不幸にあっても それが人生というものだ
否定も嫌悪感も抱くことはない…… だが……

※「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M」hook-9より

 

極端な話、たとえ凶悪な殺人鬼が何十人も殺して、それ以上の数の人間の人生を狂わせたとしても、その悪行はその殺人鬼という一人の人間の在り方がもたらした「残念な」結果だし、それに巻き込まれた人間もそういう人生だった、というだけなんですよね、きっと。寂雷からしてみたら。

そこからまた、別の人間の「復讐に生きる」という在り方が生まれて、更に多くの悲劇が派生しても、それはそういう人の世の流れなだけ。寂雷は、自分が垂らせる分の蜘蛛の糸は垂らすだろうけど、それに縋った多くの亡者たちの重みで糸が切れてしまい、誰一人上ってくることができなかったのを残念そうに見送ったお釈迦様と、同様の目線を持ってるんだと思う。

だから多分、中王区が「飴村乱数」という人間を造った、というのも、彼にとっては許容できない現実ではないと思うんです。そして、乱数がいかなる悪行に手を染めようが、それは寂雷が「否定」や「嫌悪感」を抱く対象ではない。

 

ただ、それは人間の意志がそこに存在する、という大前提の上に成り立つお話です。

「殺したい」「死にたくない」「盗みたい」「守りたい」といった色んな意志が渦巻き、相手を上回ったり下回ったりしながら、人の意志で世界が動いている。その大前提を歪ませるなど、言語道断。

つまり、マインドハック(=完全な催眠)によって人の意志そのものをねじ曲げるという考え方に、寂雷は全く賛同できない。誰かの傀儡とか以ての外。

 

ただ、本作で寂雷が度々乱数のことを思い出しては、物思いに耽っているのを見ると、完全に乱数を見限っているわけではない様子。

マインドハックが「飴村乱数」の死という代償を伴うことさえも、寂雷は知っているのかな? 乱数さえ中王区の犬であり続けることをやめてくれれば、乱数は死ななくて済むし、寂雷もマインドハックを受けずに済むし、幸せハッピー。

だけど、なぜか乱数はH歴元年以前から無花果に従い続けている。寂雷にとってはそれが謎だし、そもそも中王区に従う理由が100%乱数の意志だとは分からない(命や人質を握られている可能性は大いにある)、だから手が出せない。

この二人、腹割って話し合えば和解できると思うんですけどね。

 

ていうか、乱数はもうちょっと人に頼りなさいよー! 幻太郎や寂雷は、心配そうな表情で君を見てたよ。

 

さて、マインドハックで傀儡を作ろうとしている中王区の陣地に寂雷が飛び込む行為は、まさに飛んで火にいる夏の虫なわけですが。

彼女らの魂胆を知りながらも寂雷がバトルに参加した理由は、マインドハックを行うか否か、乱数の選択に興味があるからかな、と思います。

このまま中王区の犬として朽ちるか、それとも抗うか。

 

しかし、1st バトルが終わった後も乱数が普通に無花果と会話していたのを聴くと(バトル後日談「Me Against The World」)、真正ヒプノシスマイクは使ってないですよね? まさかあの段階で、すでに寂雷はマインドハックが施されてる、とかないよね??

 

各キャラは特殊スキルを持っている?

話は変わりますが、今回は各キャラが特殊スキルを保有していることも、示唆されていましたね。

Buster Bros!!! 対 MAD TRIGGER CREW の熾烈な戦闘を観覧しながら、寂雷がそれについて触れています。

 

バスブロ対マットリ・「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M」hook-11
(二郎と理鶯の特殊スキル。「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M」hook-11より)

 

スキルの詳細は分かりませんが、二郎の攻撃と理鶯の防御について、「彼らの特殊な攻撃も非常に個性的だ」と評しています。寂雷が個性を重視するのって、ただ変人が好きだからって理由だけじゃないのかもしれない。

曰く、それぞれ「決め手となるヴァース」があって、それをまともに喰らえば命取りになるとのこと。ただでさえ韻を踏むとかフロウ回しとか色々あんのに、他にも考えなければならないことがあるなんて、ディビジョン・バトルってめちゃくちゃ頭使いますね。

 

そして、一二三と独歩にもそれぞれ「切り札」があり、それはまだ誰にも見せていないらしい。お披露目が楽しみですね。

 

「どついたれ本舗」と「Bad Ass Temple」結成の時系列は?

これ、ほんっと謎なんですけど!

この第11話の時点で、つまり 1st バトル前夜~本番の時点で、無花果は TDD に匹敵する男たちをバトル観覧に招待しています。そして、その報告を受けた乙統女は「その方々を中心にチームを組ませなさい」と命じています。

これって前にも書きましたが、簓と空却、そして獄(今回、その背中がちらっと現れました)ですよね。

つまりこの時点で「どついたれ本舗」と「Bad Ass Temple」は結成されていない。

しかし、「月刊少年シリウス」掲載の「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side B.B & M.T.C」verse-11に登場する、天谷奴と簓は、すでに「どついたれ本舗」のチーム・バッジ(扇子の形のアレ)をつけている。

 

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これ、深く考えちゃダメなやつ??

1st バトルの後日談「Me Against The World」で、無花果が乱数に新チーム結成のための暗躍を命じていたし(ただしディビジョン名は明かされていない)。

更にその後のドラマ・トラック「Don’t Play No Game That I Can’t Win」では、新チーム結成に向けて天谷奴に動いてもらう的なことを、乙統女が無花果に言っていたし。

 

あれ?? でも、中王区からヒプノシスマイクを受け取った簓と空却の反応から察するに、彼らが以前から中王区と繋がりを持っていたという様子はなかったような……。

あ、中王区名義じゃなくて、匿名で簓たちに招待状を送ったとかですかね? 彼らは「旧友が出るし、行ってみよう」といった気持ちでバトルを観に行ったのかもしれない。決して敵情視察とかではなく。

ん? でもどつんぽのチーム・バッジ……。

 

ちょっと頭がこんがらがってきたので、思考止めます。

 

感想まとめ

乱数ちゃんにはとにかく好きな物をいっぱい食べてほしい(涙)

あと、何度も言うけどもっと周りを頼って!

真正ヒプノシスマイクやら寂雷のアビリティーやら、追加情報を楽しみに待ちますわ。

すと子