【ヒプマイ感想】漫画「-Before the Battle- The Dirty Dawg」第5話後編:どこまでも卑劣な百舌九。一郎と左馬刻のヴァースは息ぴったり!

ヒプノシスマイク

こんにちは。「酒は呑んでも呑まれるな」という金言を心臓に彫りたい。すと子です。

さて、しばらくは溜めに溜めてたコミカライズ版の感想をぬるぬるーっと書いていきたいと思います(書いていない分があるのが気持ち悪いので…)。というわけで、講談社刊「少年マガジンエッジ」掲載の「ヒプノシスマイク -Before the Battle- The Dirty Dawg」第5話後編!

 

「ヒプノシスマイク -Before the Battle- The Dirty Dawg」track-5後編・表紙
(「ヒプノシスマイク -Before the Battle- The Dirty Dawg」track-5後編・表紙。「少年マガジンエッジ」2019年7月号より)

 

前回の感想記事はこちら
【ヒプマイ感想】漫画「-Before the Battle- The Dirty Dawg」第5話:左馬刻様のイケメン&名台詞回。一郎の離反という展開は王道だが胸熱!

過去の感想記事はこちら
ヒプノシスマイク感想記事一覧

 

前回は要約すると、「分かっちゃいたけど百舌九やなヤツ!」でした。

そして今回は、この2本立て。

  • 一郎、左馬刻、簓、空却による夢の共闘
  • どこまでも卑劣漢に成り下がる百舌九さん

いやあ、ラップを心から楽しむ一郎と空却の笑顔が、眩しいのなんのって。

 

前回までのあらすじ

東方天乙統女を内閣総理大臣とする《言の葉党》政権樹立から一年が立ち、武力による戦争は根絶したものの、代わりにヒプノシスマイクを使って、男たちは領土争いに明け暮れていた。

その頃イケブクロ・ディビジョンを支配していたのは、金融屋の紫藤百舌九が率いる「天国ヘノ階段」と、碧棺左馬刻白膠木簓が率いる「Mad Comic Dialogue」。両者の傘下にはそれぞれ子飼いのチームがあり、不戦協定のもと、各テリトリーを治めていた。

しかし、イケブクロ・ディビジョン全土の支配を目論む百舌九が子飼いの「Naughty Busters」を使い、左馬刻たちの領土を次々に略奪。百舌九のやり口に思うところはありながらも、彼に従っていた山田一郎波羅夷空却の前に、とうとう左馬刻と簓が登場する。実力の拮抗する相手を前に、熾烈なバトルを繰り広げる両者。

それこそが百舌九の狙いだった。左馬刻たちを極限まで消耗させたところで、大勢の黒服を連れた百舌九が現れ、互いの治める領土を賭けたバトルを提案。その卑劣さに堪らず抗議する一郎は、左馬刻からの言葉で己の矜持を取り戻し、空却と共に、百舌九に対する謀反の道を選んだ。

 

後の「新生・Mad Comic Dialogue」の四人の共闘

いやあ、前回「Mad Comic Dialogue」と「Naughty Busters」の闘いで、四人共めちゃくちゃ消耗してたじゃないですか。そんなタイミングで、モーゼが海を割るかのごとく、野次馬を払って百舌九がラスボスさながらに登場して。

彼と闘わなきゃいけなくなった四人は、「俺たちここで終わりかもな……けど、そうなってもお前となら悔いはないぜ」的な覚悟の笑みを浮かべてたじゃないですか。

 

あっさり勝っちゃうんだから……。

 

え、百舌九さん&大量の黒服、何しに来たの……? 簓と空却のリリックを食らった段階で崩れそうになってたんだけど。無策にも程が……。

しかし仮にもイケブクロ・ディビジョンの二大巨頭のうち、片方のチームのトップを1ヴァースずつで落としたんだから、四人の実力が規格外ってことなんですよね。

 

一郎と左馬刻は、初共闘にして見事な連携

「月刊少年シリウス」の方の過去の感想記事にも書いたんですけど、恐らく連携を前提としたラップでの攻撃力増強に必要な条件は、「韻を揃えること」だろうと思います。

 

〔空却〕
Oh my Budda!
ぶった綺語・両舌の輩を Beat down!
〔簓〕
卑劣感が湧く 嫌な季節か?
いらん事しいは潰す 断固とし
〔一郎〕
ど突くしかねえ ドクズ百舌九
カつくタスク 諸共蹴破る
〔左馬刻〕
ラブル? 知らねえ ただ俺は荒ぶる
バブル野郎を戯れに嬲る

※「ヒプノシスマイク -Before the Battle- The Dirty Dawg」track-5後編より

 

上記、四人のヴァースを引用したものです(太字は押韻部分)。

空却と簓はそれ単体で強力なヴァースなのでしょうが、一郎と左馬刻のヴァースは見事に「auu」と母音が揃ってますね

この四人、後に「新生・Mad Comic Dialogue」を組むわけですが、中でも一郎と左馬刻は最初から連携が取れていて、更にその後に結成した TDD 伝説化の素地が窺えます

私はラップ未経験者なので想像でしか語れませんが、自分が踏んだ韻を次の番の人がうまいことすくい取りながら、その人自身のオリジナリティに富んだリリックをかましてくれるって、嬉しいというか、めっちゃ高揚するだろうなーと思います

 

ようやく見られた、一郎の笑顔!

金で全てを支配しようとする百舌九という枷からようやく解き放たれ、納得のいくラップバトルが出来たことで、山田一郎君が初めて笑顔を見せてくれました

 

一郎と空却・「ヒプノシスマイク -Before the Battle- The Dirty Dawg」track-5後編
(笑顔が眩しいわ。「ヒプノシスマイク -Before the Battle- The Dirty Dawg」track-5後編より)

 

おばちゃん、ずっと君の笑顔が見たかったんだ。

 

関連記事:【ヒプマイ感想】漫画「-Before the Battle- The Dirty Dawg」第2話:一郎、笑ってよ……。左馬刻様はこの頃が一番幸福そうだな。

 

やっぱり後ろめたさを抱えながら物事を心底楽しむことなんてできないよね。

空却君も、親友の一郎と一緒なら何でも楽しいってな感じの屈託のない笑顔で、いいですね。ほんと、この先彼らに何が起こるのだろう。

 

あと、ナゴヤのドラマ・トラック「不退転の心は撃ち砕けない」を聴いて思ったんですけど、空却は意志決断能力がめちゃくちゃ高いというか、自分で決めて、そしてその決断を曲げたりしない性格ですね。

しかし過去編だと、「拙僧はお前と一緒にヤれればなんでもいい!」(track-5前編)、「〔「MCD」加入に関して、一郎に〕拙僧はどっちでもいいからよ」(track-5後編)と、選択権を一郎に委ねている様子。

つまり、一郎と出会って(彼に何を見出したのかは明らかにされていないけど)「拙僧はこいつと行動を共にする」という選択を、最初にしたんですよね。だからその決断を曲げず、「一郎の隣が自分の居場所」という行動原理でずっと動いてる。

 

ここまで強固な信頼関係を、乱数ちゃん、どうやって壊したんや……。

 

それとも、「信頼する一郎に行動の選択を委ねていた→一郎との関係決裂」という過去を経たことで、「自身で決断を下す」ことに重きを置くようになった、とかなのかな。だとすると、ちょっと切ないけども。

 

関連記事:【ヒプマイ感想・考察】新ディビジョンという沼~Bad Ass Temple(ナゴヤ・ディビジョン)編②~

 

百舌九は「プランB」発動

四人に完敗し、賭けの対象である領土をあっさり奪われた百舌九は、とある人物に電話をかけます。「プランB」に移る、と。

曰く、「碧棺左馬刻の妹・合歓と、山田一郎の弟、二郎・三郎を攫え」。

きーたーなーい。あるいは、どうせ根っから腐った性格なんだから、最初からやれば(ry

 

感想まとめ

ようやく大人の汚い社会から解放された矢先、弟たちが誘拐されるなんて、一郎が不憫で堪らん。

あと、合歓ちゃんに手を出しちゃだめでしょー。左馬刻の危うげな精神の、大きな拠り所だよ。

今回はとにかく17歳組の笑顔が可愛かったですね。

すと子