【ヒプマイ感想】漫画「side F.P & M」第1話:独歩と一二三は末永くお幸せに。寂雷先生はメンバー思案中。
こんにちは。今一番恐ろしいのは、体重計にのることです。すと子です。
さて、先の12月28日に、「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M」を掲載する「月刊コミックZERO-SUM」2月号が発売されましたね。相変わらず読後の感想をつらつら書いていきたいと思います。
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『月刊コミックZERO-SUM2月号』発売まであ と 1 日‼️💥
「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M」(原作:EVIL LINE RECORDS、漫画:城キイコ、シナリオ:百瀬祐一郎)連載開始目前👀
電子版もございますので、発売をお待ちください🙌 pic.twitter.com/w8QTudOqXA— ゼロサム編集部 (@comic_zerosum) December 27, 2018
第1話はシンジュク中心の物語でした。内容は、
- 新規メンバーについて思案する寂雷先生
- 独歩と一二三のハッピー同居ライフ→ストーカー事件発生(こっちが主)
こんな感じでした。「side B.B & M.T.C」第1話がブクロのドラマ・トラック①(チーム結成秘話)の前半をなぞっていたように、こっちもシンジュクのドラマ・トラック①の前半+αを描いてる形です。
↓シンジュクのドラマ・トラック①はYouTubeで聴けます!
ていうかね、発売直後にTwitterでジュク女(特に一部の層)の方々が騒いでた理由が分かりました。いや本当に、麻天狼推しの方々は読んだ方がいいよこれ。すごいよ。
基本情報
「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M」
原作:EVIL LINE RECORDS
漫画:城キイコ
シナリオ:百瀬祐一郎
「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side B.B & M.T.C」と対になる、Fling Posse と麻天狼に焦点を当てた物語。
独歩は社畜だけど、一二三を掴まえられただけでもう勝ち組
上には「独歩と一二三のハッピー同居ライフ」と書きましたが、もうこれ同sei……(笑)
だって、ルームメイト(29♂)が年に一度あるかないかの定時帰宅を果たしたからと言って、そのお祝いに、当初予定していたメニューに加えて彼の好物であるオムライスとポテサラをささっと作る男(29)とかいます? 女でもいなくない?
しかも、起床~出勤までの間に掃除や洗濯もやってくれて、シンジュクのナンバーワンホストだから稼ぎも半端なくて、そんで嫌な顔ひとつせずにむしろいつもニコニコしてるって。
嫁に欲しいわ。たぶん誰もが嫁に欲しがるわ。
独歩も独歩で、夕食後にコーヒー入れたり、一二三に労わりや感謝の言葉を述べたりと、これらをさりげなくやるので。二人の関係の良好さが、ひしひしと伝わってきました。
独歩はたまに「(一二三と)友達やめたい」とか言ってるけど、一二三がいなくなったらガチで死にそうというか人間らしい生活ができなくなりそうだから。手放したらあかんよ。
「伊弉冉一二三」という男――人格、さらに分裂してない?
という風に、
- 夜の仕事で自分も大変なのに、家事を一手に引き受けてくれてる
- ルームメイトである独歩への気遣い・労いを忘れない(さりげない置手紙とか)
独歩との暮らしの中の一二三は上記のような人物像で描かれているので、ストーカー事件のことで寂雷先生に初めて対面した時の、一二三のチャラさと無礼さに、違和感を覚えました。いや、こっちが本筋(ドラマ・トラックの通り)の一二三だというのは分かっているんですけどね。
一二三に「チャラ男人格」と「ホスト人格」があって、前者が素の人格で、後者はスーツ(ジャケット)を着た時に発動する、というのは知っていたんですが。実はこの「チャラ男人格」でさえ、初対面の相手用に一二三が編み出したペルソナなんじゃないか、と思いました。底抜けに明るくて、無神経なほどに喧しいのは、彼の一種の処世術というか、自己防衛なんじゃないかと。
本来の一二三って、独歩のことをさりげなく気遣えるくらいに人間の心の機微に敏いし、ホストモードでなくてもストーカー女の身を案じて警察沙汰にしないレベルの優しさを備えているんですよね。
優しくて、人の心理に敏感。これはもう繊細な心の持ち主としか言いようがない。
その繊細な心を守るために、弱々しい自分に気付かれないようにするために、あえて無礼なチャラ男の仮面を被ってるんじゃないかと思いました。
だから、
- 気遣いが十分にできる、繊細で共感能力の高い素の人格
- (共感能力が低い)無礼なチャラ男としての外面の人格
- ホスト人格
この三つがあるのかなーと思いました。この第1話を読む限り。
そして、素の人格は多分、付き合いの長い独歩にしか見せてない(見せられない)感じ。
そう考えると、誰に対してもネガティブで陰気な面(素の自分)を曝け出せる独歩よりも、適した場面でそれぞれの人格を駆使する一二三は、器用な反面、素の自分を曝け出せない臆病さがあるんだと思います。
もっと言えば、ホストモードでなくてもストーカー女を「仔猫ちゃん」扱いできる=「素の人格」が「ホスト人格」を制御・支配できているのに対し、「素の人格」と「外面の人格」の切り替えは制御できていない感じがする。これは、極度の女性恐怖症のために新しい人格を作らざるを得なかった自分の脆さ(闇)を隠さなきゃという、一二三の心に潜在する怯えを表しているのではないのか。
闇深キャラという点で、ヒプマイ中で幻太郎と一、二を争う男です(私見)
寂雷は飴村乱数に未練がある?
第1話冒頭(カラーページ)で、寂雷が乱数にヴァースを放ち、乱数が大ダメージを受けるという戦闘シーンがありました(攻撃の際に、まさかああいうビーム的な何かが発せられるとは知らなかった)。
二人の服装から察するに、これは過去の戦闘、つまりTDD解散の時の戦いだと考えられます。TDDのメンバー四人で内部争いしたのか、それとも寂雷と乱数だけがタイマンでやり合ったのかは分かりませんが。
そして、解散から二年後。寂雷は新メンバーの候補も決まっておらず、誰を誘うか思案中。そんな時に、二年前に戦った乱数の顔を思い出し、物思いに耽っている描写があります。
寂雷と乱数が犬猿の仲になった理由は、今までのドラマ・トラックでは「寂雷が許せないような、人道にもとる行為を乱数がしてしまったから」としか明かされておらず、関係が険悪になるまでの具体的な経緯は分かりません。けど、乱数の顔を思い出している寂雷の表情から察するに、寂雷は乱数に対して少なからず未練があるのではないか、と思います。
その未練は、乱数の「変人」気質に対するものなのか、同じチームで共に戦っていた頃の思い出に対するものなのか、それとも乱数の行いを止められなかったことに対するものなのか、分かりませんが。
乱数は寂雷のことを「大っ嫌い」と言っていますが、寂雷は乱数自身を嫌ってはいないと感じました。罪を憎んで人を憎まずみたいなもんです。「人道にもとる行為」を乱数が犯してしまったという事実を、ただただ残念に思っている感じ。
感想まとめ
私個人としては、ヒプマイ漫画3作の中でいちばん好みな絵柄とストーリー展開でした。
なんだろう、作者さんのキャラクターへの愛がすごく伝わってきた。特に一二三愛(笑)
これは第2話にも期待大です。次回はきっとシブヤのお話なので。幻太郎と青年の会話とかあったら(というか「青年」の存在確認ができたら)嬉しいなー。
すと子
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