【ヒプマイ感想】漫画「side B.B & M.T.C」第2話:バスブロ結成! 左馬刻様は出る漫画まちがえてない?

ヒプノシスマイク

こんにちは。引きこもっている間に外がめっきり寒くなりました。すと子です。

さて、毎月26日に発売される「月刊少年シリウス」(講談社)掲載の「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side B.B & M.T.C」。その第2話を読んだので、感想をつらつらと書いていきます。

 

「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side B.B & M.T.C」Verse-2・表紙
(「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side B.B & M.T.C」verse-2・表紙。「月刊少年シリウス」2019年3月号より)

 

第1話の感想はこちら:【ヒプマイ感想】漫画「side B.B & M.T.C」第一話の同人誌感がすごいんだけど

 

前回、「色々盛り過ぎだろ」のオンパレードだったので(ジロちゃんがゲイバーのママと親しかったり、三郎が天才的なハッキング技術と莫大な資産を所持していたり)、若干不安になりながらも読了。

基本的に、ブクロパートは前回の続き(二郎・三郎が依頼完遂を報告→互いにラップ披露→バスブロ結成)で、ハマのパートはドラマ・トラック①の前日譚――つまり左馬刻がヨコハマ署の拘置所(ここで銃兎と会う)にぶち込まれるまでの経緯が描かれていました。前回不穏な動きを見せていた中王区や新キャラ・天谷奴も、今回は全く出てきませんでしたね。

前回までのあらすじ

時はH歴3年。武力による戦争が根絶され、代わりにヒプノシスマイクを使ったMCバトルで男たちが領土テリトリーを奪い合う時代。

イケブクロ・ディビジョンをまとめる山田一郎(19)のもとに、中王区から一通の便りが届いた。それは、三人一組のチーム戦で行うディビジョンラップバトルの出席可否を問うものだった。

新しいチームのメンバーについて思案する一郎に、弟の二郎(17)と三郎(14)は自分を加えてくれるよう懇願する。もとより未熟な弟たちを危険なバトルに参加させる気はない一郎は、彼らを諦めさせるためにわざと難題を課した。その難題とは、元TDDのメンバー・飴村乱数と神宮寺寂雷から受けた依頼をこなすこと。

人脈が広い二郎は、シンジュクの情報屋・安僧祇あぞうぎうるみを頼り、見事に寂雷の依頼=「伊弉冉一二三のストーカー女の居場所をつきとめること」に成功

そして、頭脳明晰な三郎は、知人から教えてもらった裏サイト「PLUNDERER(プランドラー)」にて「夢野幻太郎の生い立ちから現在までの情報」を購入。その情報こそが、依頼人・乱数の求めるものだった。情報の裏付けをとるために、幻太郎の担当編集を名乗る天谷奴あまやどという男にも接触。完璧に依頼をこなせたと満足する三郎だが、実は天谷奴は、中王区のトップ=《言の葉党》党首・乙統女おとめと通じる詐欺師だった……。

漫画になって改めて感じる、ブクロ三兄弟の特殊な関係性

「三男坊」じゃ満足できない三郎

やはりほんのり漂ってくる同人誌感は置いといて(ドラマ・トラックを忠実に再現しすぎているせい?)。

ドラマ・トラックで聴いていたはずなのに、漫画化(文字化)されたのを見ると、改めて三兄弟の関係の複雑さに気付かされました。

特にラップ披露の場面。まずは三郎から。

まあまあ確かにおれは三男坊 生まれたタイミングだけの話だろう?
常に見てる上の上の上 一兄のバックアップは任せとけ

※「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side B.B & M.T.C」verse-2より引用

三郎は一郎を尊敬しており、「バックアップ」できる存在になりたいと言いながらも、「常に見てる上の上の上」とも言っている。上(次兄)の上(長兄)の上って、つまり一郎の上を見ているってことですよね。

私が思うに、三郎の本音は「一兄を超えたい」だと思います。ドラマ・パート「Louder Than a Bomb」でも、一郎に依存しすぎていることを銃兎に指摘された際、二郎は単純な怒りを返したのに対して、三郎は一郎のバックアップに甘んじていることに多少疑問を感じているようでしたし。

それに、ソロ曲「New star」でも、

1、2、3なら3 Gの影響受けずに G線上駆け巡る free

※「New star」より引用

「1、2、3なら3」ですよ。重要なのは、数字が漢数字(縦書きで用いられる)ではなく、ただの数字(横書きでOK)だという点です。三郎にとって生まれた順番とは、年功序列的な階級にまで繋がるものではなく、あくまでただの順番。本質的なスタート・ラインは、皆が平等の横並び。

「G」とは、この歌では音階のGだけでなく、重力のG(Gravity)の意も兼ねています。三郎を縛る重力とは、イケブクロを統べる男の弟に生まれたこととか色々あるかと思いますが、生まれた順番だけを見て自分の立ち位置を決めようとしてくる圧力も、その一つに入っていると思います。そんなものに束縛されず、影響を受けず、自由に才能を開花させていくNew star。

 

「次男坊」であることに誇りを抱く二郎

一方で、二郎は真逆ですね。一郎に対する下克上を三郎が成し遂げるのは想像がつきますが、二郎がそれをやっているところはまるで想像つかない。

二郎が披露したラップの、

見ててくれ 一兄いちに讃詞さんし
俺が二郎 ミドル最強の次男坊

※「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side B.B & M.T.C」verse-2より引用

この「一兄の讃詞」の部分、一郎を神格化している二郎らしさもさることながら、彼ならではの遊び心というか芸術的センスを感じるので、一郎の下で甘んじているのは勿体無い気もします。

しかし「ミドル最強の次男坊」と言っている通り、あくまで「ミドル」の中で「最強」になりたいってのが二郎の見ている目標なので、三郎と違って「一兄を超えたい」なんてのは、毛ほども思っていないんでしょうねー。「ブクロの二番手」の称号に誇りを持っていますしね。

そんな二郎の真っ直ぐさと盲目っぷりは、ソロ曲「センセンフコク」において如実に現れています。

あの血流 流れてんだぜ〔中略〕
全開 三兄弟 マイク握りゃ Do or Die〔中略〕
圧倒的だ キング一兄
さあ 真っ当にランキング一、二、三

※「センセンフコク」より引用

絶対的存在・山田一郎と同じ血が流れていることが、もはや二郎のアイデンティティの大部分を占めています。「三兄弟」「三連の餓狼」をやたら強調するし。

「真っ当にランキング一、二、三」も三郎の考えとは対照的です。三郎が「1、2、3なら3」という風に、生まれた順番から自由であろうとするのに対し、二郎は長男、次男、三男の序列(ランキング)を信奉している。ランキングなのに漢数字を使っているのは、「二」の上に「一」が来るのは当たり前、という認識があるからだと思います。

 

まぁでも、ここまではなんとなく把握済みなんですよ。三番目の立場に不満を抱く末っ子と、長兄の背中を追っていたい二番目。よく分かる。とりあえず、二人とも一郎を強烈に意識している

問題は、長兄・一郎も弟たちを大事にしているように見えて、その実、二郎・三郎の一方通行(片想い)なんじゃないかってくらい、一郎の愛情がスカスカに感じられることです。

 

笑っているけど愛が無さそうな一郎

「愛情がスカスカ」は言い過ぎたかもしれません。

ただ、一郎は二郎と三郎を、それぞれ個人として認識できていない(見えていない)気がする。「弟たち」で一括りにしている感じ

「兄弟とはかくあるべき」という自分の信条(思い込み)に従って、二郎と三郎に接しているように思える。

いや、「弟たち」に対する愛情はたっぷりあると思います。過去編の第1話でも、「弟たち」を養うために金が必要だ、と独りごちるシーンがありましたし。親のいない三兄弟の長男が、下二人を養うなんて、愛情(と強い責任感)がなければ出来ません。

けど、その愛情を注ぐ相手である二郎と三郎の中身が見えていない(というか、本音の本音を言うと、興味がない?)。だからラノベの主人公さながらの鈍感さで、不仲な弟たちの喧嘩を「仲良いな」と笑う。

恐らく、一郎が一郎でなければ、二郎と三郎はここまで強烈に長兄を意識しなかったでしょう。一方で、仮に「弟たち」が二郎と三郎でなくとも、一郎は「弟たち」を愛したことでしょう。

 

でも、こうなるのも仕方ないと思います。何度も言ってますけど、

H歴元年:(一郎に対して)二郎「あんなクズ」、三郎「恥以外の何物でもない」
 ↓
H歴3年:(一郎に対して)頭を撫でられたい、褒められたい、認められたい

なんなの、この変わり身?

これにはさすがの山田一郎も戸惑うわ。というか、2年前までこんなに可愛げのなかった弟たちを、今では「HAHAHA」と受け入れて養ってやってるだけで、一郎はもう十分偉いと思うよ。

下二人が自分から離れている間に、一郎の心からも二郎・三郎個人への思い入れが薄れていって、「兄だから弟たちを愛さなければ、養わなければ」という漠然とした責任感だけが残ったとしても、なんら不思議ではないと思います。

 

三郎が、「バックアップ」に甘んじることに疑念を抱きながらも、その疑念の奥に潜む「一兄を超えたい」という本音がまだ顔を出そうとしないのは、一郎に対するかつての自身の態度に負い目を抱いているからかなー、と勝手に想像しています。

二郎はアレなので、何の疑問も負い目も抱かずに変わり身して、一郎を盲信しているのでしょう(笑)

 

キレイな正三角形ではなく、一郎を頂点とした、超長い二等辺三角形。それくらい、「一郎」と「二郎・三郎」の距離は遠いと思います。ただの仲良し兄弟じゃないから、面白いんですけどね。

ハマのパートは、完全に左馬刻様の独壇場

「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side B.B & M.T.C」Verse-2より
(なんか「北○の拳」や「幽○白書」を髣髴とさせる。「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side B.B & M.T.C」Verse-2より)

 

第1話の最後のページで、不機嫌そうな左馬刻がどこかへ向かおうとする姿が描かれていましたが、今回その向かった先が判明。左馬刻は、組のシマで勝手に商売をやってる奴らをシメるために、単独で風俗店に乗り込んだのです。

店にいるのは、怯える大勢の女の子たちと、彼女らを監視しているヤクザたち。その雇われヤクザをボコボコにした左馬刻の目の前に、元部下であるとばり残閻ざんえん残星ざんせいが登場。

左馬刻を「元ボス」呼ばわりする彼ら。恐らく左馬刻の組を抜けて、二人で商売を始めたのかな? 違法マイクで左馬刻に攻撃するも、ミジンコほども利かず、逆に左馬刻の拳によってあえなく撃沈(ちなみに、上の引用画像で左馬刻の殺人パンチを食らわされているのは残閻の方です)。果ては、違法風俗店を経営している身で、おまわりさんに助けを呼ぶ始末。

雑魚キャラにも名前が与えられる世界なのか。それとも帳兄弟(?)はただのモブではなく、今後も登場してくるのか。

それにしても、さすが左馬刻様です。ヒプノシスマイクの漫画なのに、ヒプノシスマイクを使わなくても独壇場を作れるんですよ。この拳、割と世界を狙えると思うんですけど。H歴にはボクシングや格闘技って残っていないんでしょうか。

そして、警察に連行される際に、保護された女の子たちにかけた一声の優しさね。弱者には手を出さない、弱者への暴力が許せない左馬刻様のキャラを押さえてるね。

 

しかし、女性が脅されて風俗嬢として働かされている事態を、中王区が放っておくとは思えないのですが。ホストという、女性に貢がせる男性の職業が残っていることと言い、中王区の政治方針がいまいち分からん。男を虐げているのは選ばれし女性たちだけで、単純な女尊男卑ではない、ということなのだろうか。

感想まとめ

ハマは左馬刻と銃兎が対面したので、これからドラマ・トラック①(M.T.C結成)突入って感じですかね。ブクロはドラマ・トラック①が終わったから、まさか②まで漫画化することはないでしょうし、いよいよオリジナル部分が膨らんでいきそう。

ていうか今気が付いたけど、表紙のブクロ三兄弟、ジャンケンしてません? してますよね?

チョキ(一郎)はパー(二郎)に勝ち、パー(二郎)はグー(三郎)に勝つ。しかしそのグー(三郎)は、チョキ(一郎)に勝てる……。

三郎による下克上、あるかもですね。

すと子

 

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